旅をしながら働いている「IT弁護士」にきく「ワークアズライフ」の働き方とは(1)

インタビュー時の様子

動画内容は、1回目の記事内容と2回目の記事内容の両方で構成されています。(2回目の記事は現在執筆中です。)

「IT弁護士」ってなんだ!?

突然ですが皆さま、「藤井総」さんをご存知でしょうか。
こちらの方です。

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こちらの方実は、「弁護士」です。

海外で仕事をしているのは、「日常の一部」だそうです。
ちなみに、写真のおしゃれなカフェは、ハンガリーのブダペストにある世界一美しいといわれているマクドナルドだそうです。

藤井さんは、ITツールを駆使することによって、「いつでも」「どこでも」働ける環境を自らつくりあげている方だ、ということが取材をしていてわかりました。

2017年は111日間を海外で過ごされたそうですが、そのすべての日において仕事をしている時間があり、日本で働くのと同じように全く問題なく仕事をすることができたそうです。

今回はITツールを駆使することによって、働く場所と時間の選択肢をたくさん持っている「IT弁護士の藤井総さん」に話を伺ってきました!

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弁護士法人ファースト&タンデムスプリント法律事務所 代表弁護士 藤井 総様

普段は「どこ」で、「どんな風に」働いているのか

松永:早速ですが、普段は「どこ」で働いていることが多いのですか?

藤井:普段は、自宅で働くことが多いです。ですが、旅先で仕事をすることも多いんですよ。昨年は1年間の内、111日間を海外で過ごしました。18か国を訪れながら、仕事をしていましたね。

松永:全ての場所で問題なく仕事はできましたか?

藤井:できましたね。おそらく皆さんが普段仕事場にしないような場所だと思うんですが、それこそアンコールワット遺跡でも仕事できるんですよ。

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ネットが問題なく繋がる場所であれば、クライアントからの質問にもすぐ答えることができますので。普段からチャットワークというチャットツールを活用してクライアントと連絡を取り合っているので、クライアントとコミュニケーションをとるためにはネット環境は大切な要素なんですよね。

松永:ポイントは、ネット環境が整っているのかどうかなのですね。

藤井:そうですね。海外に行く際はSIMフリースマホを持っていって、空港に着いたら旅先で一番通信がよいキャリアのSIMカードを購入しています。そうすれば、観光地であればほぼ確実にネットが繋がります。スマホのテザリング機能を使えば、ノートパソコンでも仕事ができます。

松永:藤井さんが「ITを活用して世界中を旅しながら仕事をする」ためには、ネット環境を整えて、チャットワークを使えるようにする必要があるということですね。チャットでコミュニケーションが気軽に取れるという意味では、常に連絡がきてしまって、働く時間が多くなりすぎてしまうようなイメージがあるのですが、実際はどうなのでしょうか?

藤井:1日の内、仕事をしているのは大体8時間〜9時間程度ですね。目が覚めてから、眠る前まで仕事することが可能なわけですから、そういう意味では起きているときは常に仕事モードです。朝は大体6時くらいに目が覚めるんですが、顔を洗ったりジムに行って汗を流したりしながら仕事をしています。なので、「朝9時になったら椅子に座って仕事を開始して、18時になったら終了!」ということはありません。スマホを側に置いておけるときは常に仕事ができるので、クライアントから相談の連絡をもらったタイミングが仕事の時間です。だから、プライベートと仕事の境がなくて、生活の中に仕事があるという感じです。

松永:生活の中に仕事を置くことによって、ストレスを感じることはないですか?たとえば、プライベートで思いっきり遊びたいのに、仕事の連絡がたくさんきてしまうとか。

藤井:たとえば、漫画が好きな人は毎日漫画を読んでいても疲れることがないと思います。僕にとっては、仕事は趣味です。仕事以外の趣味もたくさんあるのですよ。例えば、旅行・読書・漫画・映画・音楽・食べ歩き・登山とかです。そういった趣味の中の一つに仕事があります。そう考えると、毎日美味しいものを食べたり、毎日音楽聞いて辛くないのと同じように、毎日仕事をしていて辛くないかと聞かれても、好きでやっていることだから、辛いとは思わないです。

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1日の中で仕事をしている時間の割合が大きい理由は、「唯一お金を稼げる趣味」であることと「人や社会に良い影響を与えることができる」からです。だから数ある趣味の中でも一番プライオリティが高いんですね。もちろん趣味とはいえ仕事だけだと飽きてしまうので、ほかの趣味にも時間を使っています。

松永:なるほど。だからこそ、旅行中に仕事をするのにもストレスがないということですね。

藤井:そうです。旅行中に仕事をしているというと、みんな驚くんです。でも、僕にとってみれば「旅行」と「仕事」という趣味が2つ重なっているだけですので、特に問題はないんですよ。皆さんも、旅行中に食べ歩きをしたり本を読んだりしますよね。

松永:仕事は趣味の一つという、考え方なのですね。まさに、生活の中に仕事を置いていらっしゃるのだと思いました。その、旅をしながら仕事をするスタイルって、いつからどのようなきっかけで始められたのですか?

藤井:もともと、家で仕事をするスタイルが多かったんです。クライアントとはチャットでやり取りすることがほとんどで、打合せのために事務所に行く必要がなかったので。ですが、家で1人で仕事をしていると刺激がなかったんですね。誰とも会話をしませんし。そんな話を妻にしたら、「だったら、海外に行ったら?海外で仕事をしてみたらいい気分転換になるんじゃない?」と言われまして。それが、今から3年前だったかなと思います。その言葉をきっかけに、初めて平日の日中に海外旅行しながら仕事をしてみたら、普段より仕事が捗ったんです。これだ!と思って、それ以来しょっちゅう旅をしながら仕事をするようになりました。

松永:奥さまの言葉がきっかけだったのですね。海外で仕事をするということは、飛行機での移動時間が結構あると思いますが、どう過ごされているんですか?

藤井:飛行機の中でWi-Fiが使える環境であれば、機内でも普段どおり仕事をしてますね。最近の飛行機は、Wi-Fiが使えるものが多いですし。そうでない場合は、搭乗前にオフラインの環境に書類を落としておいて、契約書のチェックや作成の仕事をしています。あとは、飛行機に乗る時間帯を夜出発の朝到着とかで調整しておけば、移動時間は睡眠時間になります。飛行機を降りたあとは、Wi-Fi環境を整えた瞬間にチャットの通知が一斉にくるので、出国審査を待っているときに返信をしています。よく返事が早いねと言われるのですが、それは仕事をするときに机を必要としないからなんですよね。スマホがあれば、隙間時間に返事をすることができます。だからこそ、返事が早いんです。

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