現実的に考えて「多拠点生活」はアリ?仕事や生活のリアルを経験者に聞いてきました!

多拠点生活向けのサービスと施設をフル活用した理想的な毎日

6683.jpg
▲山梨と東京を行き来する忙しい毎日ですが、滞在するお部屋はリラックスして過ごせる快適な環境♪

多拠点生活で活用しているサービス・施設

ありがとうございます。ビジネスにおいては、順調な活動ができているとのことで何よりです。話は変わりますが、地方で中長期的な滞在をするとなれば、何かしらの準備が必要であったり、色々と不便な点も多いかと思います。これらの問題を解決するために、塚﨑さんがご活用されているサービスなどがありましたら、ぜひ教えていただきたいです。

富士吉田へ来るタイミングで「LivingAnywhere Commons(以下、LAC)」を契約して、現在も利用を継続しています。LACがなかったら、富士吉田に来ていなかったかもしれないほどお気に入りのサービスです。格安で滞在先を確保できるだけではなく、メインのワークスペースであるドットワークもサービスの範囲内で利用できるため重宝しています。

LACの富士吉田拠点は、仕事場と滞在先が分かれているのが特徴的ですよね。好みに合わせて滞在先を選べる点も魅力的だと思いますが、各施設の使用感はいかがでしたか?

LACの富士吉田拠点では、「富士山北口御師 菊谷坊」と「ホステル 富士山・結」という市内にある2つのゲストハウスに滞在が可能なのですが、どちらも快適に過ごすことができ、数か月間にわたる滞在でも問題なく利用できると思います。当初は一緒に山梨へ来たメンバーと同じ部屋に滞在していましたが、滞在期間が長くなるにつれ、ひとりで過ごす時間を確保したくなったこともあり、現在はANNEXと同じビルの中にある短期滞在拠点「.work RESIDENCE」へと移りました。

富士吉田に居る時のオンとオフの過ごし方

IMG_1144.jpg
▲塚﨑さんが足繁く通う「Y's Cafétta」さんのパスタは、富士吉田でおすすめのワンコインランチ♪

一定の範囲内に複数の仕事場や滞在先があると、ひとつの街の中でも色々なライフスタイルを試すことができそうですね。富士吉田に滞在中は、各施設を使い分けて働かれているかと思いますが、仕事の日はどのようなルーティンですか?

富士吉田は、ただでさえ生活に必要なお店が一定の範囲内にあるコンパクトシティなのに、加えてテレワークに必要な要素まで集約されていますので、かなり生活利便性の高い街だと思います。普段はコロナの状況を確認しつつ、県内出張をする日もありますが、そうでない場合は基本的にドットワークで日中の作業をこなしている日が多いですね。お昼には、近隣の飲食店によくランチを食べに行くこともあり、これまでの滞在先ではめずらしく行きつけのお店もできました。

地方で馴染みの場所ができると、その拠点に対する思い入れも変わってきますよね。この辺りは観光地ということもあり、飲食店の数も多いので、そういった面でも楽しめる街かもしれません。反対に、オフの日はどのように過ごされていますか?

そうですね。観光地でありながら、観光客向けの料金設定ではないお店も多く、気軽に行くことができるので助かっています。オフの日もやはりコロナの状況に左右されるのですが、サウナ巡りや、地元の方と食事に行くことが多いですね。この辺りの伝統的な文化である「御師」と呼ばれる方々の集まりにも参加させていただきました。こうした富士山信仰の文化をはじめとする上吉田地区のトラディショナルな部分と、地方創生の動きが活発な西裏地区にある「新世界乾杯通り」の都会的な雰囲気が共存していることも、富士吉田の魅力だと思います。

多拠点生活を成功させるための秘訣は、ひとりでやらないこと

IMG_0989.JPG

ありがとうございます。地元の人間のひとりとして、そのように思っていただけてうれしいです。それでは、公私ともに充実したライフスタイルを実践されている塚﨑さんから、多拠点生活に興味がある方々へ向けて、何かアドバイスをお願いしてもよろしいでしょうか。

そうですね。私もチームメンバーと一緒に富士吉田へ来ていますが、ある程度気心の知れた人と活動をともにするのは良いかもしれません。自分と似通ったライフスタイルで、かつ仕事に対するモチベーションを相互で補い合える関係性の人がおすすめです。たとえば、グループ単位で地方に行って拠点づくりをする短期間のプログラムを企業が実施するのはアリかなと思います。ひとりでは、何かとたいへんな場面も少なくありませんよ。

ありがとうございます。たしかに、仮に企業がワーケーション制度を敷いていない場合でも、このポイントを自分たちで意識すれば、より理想的な多拠点生活を実現できそうですね。

はい。私の場合は創業時から苦楽をともにしてきたチームメンバーと一緒ですが、夫婦やカップル、友人など、ぜひ身近な人とペアやグループ単位で多拠点生活にチャレンジしてみてください。

今後は海外も視野に入れた多拠点生活の実現を目指す

6681.jpg

最後になりますが、今後の多拠点生活の方針についてお聞かせいただきたいです。今後も現在のライフスタイルを継続していく予定はありますか?

キャンプのハイシーズンが終わる10月頃を目途に、富士吉田から一度離れる予定ですが、この土地への愛着が湧いてきていますので、期間を延長する可能性は十分にあります。多拠点生活全般に関して言えば、家族ができたら腰を据えた生活を送りたいと考えていますが、それまでは現在のようなライフスタイルを継続していきたいですね。

結婚してから家族で地方移住される方もいらっしゃいますし、ライフステージの変化は、現在の生活を見直す良い機会ですよね。ちなみに、今後、多拠点生活の拠点にしてみたい場所はありますか?

これまでの多拠点生活の中で、自分はつくづく山派だなと実感していますので、国内では長野に興味がありますね。最終的には、体制が整えば海外を拠点に活動するのが理想です。

理論的にはどこでも働くことができるライフスタイルですし、塚﨑さんなら場所に関係なくご活躍できると思います。本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

前へ

簡単に繋がる時代だからこそ!地方のビジネスマッチングは交流が鍵