永年勤続表彰制度を利用して、マネージャーが5日間連続休暇を取得した話

永年勤続表彰制度受賞者にインタビューしてきました!

株式会社ディー・マネージには、「永年勤続表彰制度」という社内制度があります。

永年勤続表彰制度は、勤続5年、10年、15年の方が対象になる制度です。勤続年数によって、決められた連続休暇が数日付与されます。勤続5年の方は2日間、10年の方は5日間、15年の方は10日間のお休みが付与されます。

今回取材をしたのは、「勤続10年」の表彰を受けた、株式会社ディー・マネージでマネージャーを担当している澤口公一さんです。

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▲澤口公一さん

ワークスタイル:基本的に会社へ出勤。午前中は満員電車を避けてリモートワークで働くことも多い。



松永:澤口さんはこれまでに5日間の連続休暇を取得したことがありましたか?

澤口:いえ、なかったですね。社会人になって随分経ちますが、こんなに長い休暇をいただくのは今回が初めてのことでした。

松永:今まで取得したことがなかったということは、今回、5日間の休暇を取得するために手探りの状態で色々と準備されたことと思います。具体的にどのような準備をしたのか、教えてください。

澤口:まず、自分が担当している業務の棚卸からはじめました。かなり細かいところまで丁寧に書き出していきましたね。自分にしかできない業務がどのくらいあるのかを書き出して、自分以外の人でも問題なく対応できるように説明方法を考えました。

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松永:どのくらいの期間が必要でしたか?

澤口:準備は1か月前からはじめました。業務の棚卸をするための時間は、週に2回か3回、通常業務が終わったあとで1時間くらい設けていましたね。実際に棚卸をした業務内容について引き継いだのは、休暇を取得する1週間前からだったと思います。とくにボリュームが多い内容や、複雑な業務については直接話して引継ぎの時間をつくりました。チャットで仕事をお願いした方も何名かいましたね。

松永:休暇を取得するために、1か月の期間を使って、「業務の棚卸」と「引継ぎ」をされたということですね。

澤口:担当している業務を書き出すのは大変でしたが、ルール化して仕事を誰かに渡せる仕組みをつくることができたので、よかったですね。今後、もし長期的に休まなくてはいけないようなことが起こっても対処できる準備ができたので、精神的にも軽くなりました。ルール化した資料はクラウド上に置いて、様々な人が常に最新の資料を共有することができるようにしてあります。

松永:資料がクラウド上にあるということは、もし会社に行くことができなくなってしまっても、手持ちのパソコンなどでいつでも・どこでも確認することができていいですね。

実際に、自分の仕事を任せた5日間はいかがでしたか?

澤口:基本的にトラブルはありませんでした。休暇中に新しい案件が発生しましたが、引き継ぎ通りにチームが対応してくれたので、業務が滞ってしまうこともなかったときいています。休暇中にメッセージをもらうことはありませんでした。

松永:5日間の休暇はどちらで過ごしていたのでしょうか。

澤口:学生以来、久々の長期休暇だったので、せっかくの機会だと思い、色々な場所へ行きました。家族と一緒に車で、鳥取・島根・兵庫・奈良・和歌山・三重を訪れましたね。今回は連続5日間の休暇を取得できるということだったので、出発の日を木曜日にして、土日を挟み、有給を1日追加して木曜日まで取得しました。ですので、会社には6日間いなかったことになります。

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松永:旅行先に仕事道具は何か持っていきましたか。

澤口:念のためにパソコンを持っていきました。本当は何も持っていかないようにしたかったのですが、はじめて長期休暇を取得するので、何かあったときに対応できるようにしておきたかったからです。

松永:旅行中、パソコンは使用しましたか。

澤口:使用せずに済みました。ただ、仕事が気になってはいたので、会社のコミュニケーションツールであるチャットへは1日に1回か2回はログインしていました。通知は切っていたので、常に仕事を考えているということはありませんでしたね。

松永:一切仕事をせず、休暇を過ごすことができたということですね。結果的に、今回の休暇はいかがでしたか?

澤口:仕事面でいうと、自分が抱えていた業務を丁寧に棚卸して、業務をルール化することができてよかったですね。属人化していた仕事を切り離すことができたと思います。そうすることによって、チーム単位で仕事に向き合うことができますし、今後、自分に何かあっても安心してフォローをお願いすることができると思います。

プライベート面では、妻が「行きたかったところに行くことができた」と伝えてくれてよかったですね。子どもが小学校に上がる前に長期休暇を取得できたので、学校を休ませる必要もありませんでしたし、タイミングがよかったなと思います。家族みんなでいい思い出づくりができました。個人的には、朝の7時、8時に自然豊かな場所に囲まれてゆっくり休暇を過ごすことで、退職したあとの生活を思い描いたりもしました。

松永:これから連続休暇を取得する方へのメッセージをお願いします!

澤口:永年勤続休暇を受賞される方は、長年の勤続により培った感覚や力量を兼ね備えていると思います。ですので、それをベースに自分が休暇を取得するまでの日を逆算して、社内社外に対する根回しや調整をしていくことが重要だと思います。

自分が直接関連するサービスの担当者への事前説明も当然ですが、電話対応や郵便物の受け取りを管理する社内の人への根回しや伝言をしておく配慮があると、休暇中の対応がよりスムーズですね。

連続休暇の使い方は人それぞれですので、普段とは気持ちを切り替えて、思いっきり自由に過ごしてほしいなと思います。

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